• 2026年9月1日
  • 2026年9月16日

インフルエンザワクチン

★お知らせ★
インフルエンザワクチンの季節です。通常、インフルエンザワクチンの接種は、流行時期との関係から10月1日からになっていました。 今年度の流行の早まりをうけ、任意接種(補助なし)に限り9月中のワクチン接種も受け付けることとしました。 お電話でご相談ください。
補助のない方は、価格は¥4,000 /人 となります。 定期接種(65歳以上の高齢者、小児)に関しては、神戸市の補助対象が10月1日以降の接種と定められているため、9月中の接種はお受けできません。

★今年は可能な限り細い針にしましたので痛みはかなり軽減されています!★ 

さて、コラムでは”考え方”の話を書いておきます。

そもそも、インフルエンザって何?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。高熱・関節痛・全身倦怠感を引き起こします。名前が紛らわしいですが、”インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)”という細菌もいます。これは中耳炎・肺炎・髄膜炎の原因菌ですが別ものです。インフルエンザは”ウイルス“感染症ですから、抗生剤(抗菌薬)は効きません。ウイルスに抗生剤を出しても意味がなく、むしろ耐性菌を増やす害の方が大きいというのが今の医学の常識です。

ワクチンって、どう考えたらいい?
ワクチンには、大きく2つの効果があります。
 ① 感染しにくくする ・・・ただし、100%ではありません
 ② 感染しても、軽症で済ませる ・・・こちらのほうが、実は大きな効果
「ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかった」というお声を、時々いただきます。
でも実は、それがワクチンの限界であり、同時に本領でもあります。
ワクチンは”かからないこと”を約束する道具ではなく、”かかったときに、命に関わる状態にならない”ことを目指す道具なのです。

インフルエンザは、”ただの風邪”ではありません
「たかがインフルエンザ」と侮ってはいけない理由があります。それは肺炎の重症化や細菌性肺炎の合併です。インフルエンザで気道の防御が落ちたところに、肺炎球菌などの細菌が二次感染を起こすことがあります。特に高齢者や基礎疾患のある方で、時に集中治療室に入ったり命に関わります。
“感染しても軽症で済ませる”というワクチンの効果は、”合併症で入院しない、命を落とさない”という現実的な意味を持ちます。

ワクチンのデメリット
ワクチンには、副反応(打った後の腕の痛み、腫れ、微熱など)があります。これはゼロにはできません。
日本では添付文書上、インフルエンザワクチンは皮下に注射することになっています。”皮下注射のほうが、筋肉注射よりも副反応が出やすく効果が乏しい”ことはわかっていますが、海外では筋肉注射が標準、日本では長らく皮下注射が標準、というのが現状です。

痛いの嫌ですよね
わかります。誰だって、痛いのは嫌です。当院では今年から、少しでもラクに接種していただくためになるべく細めの針を使用したり、痛みの少ない部位を選んで注射します。(今年は痛みはかなり軽減されています!)
それでも痛いのは痛いので、お子様には噴霧式(経鼻)のワクチンを第一選択とます。こちらのワクチンは納入数が限られるため、なくなり次第終了の予定です。(終了しました)。

受験生・お子様のいるご家庭・介護中のご家族へ
・受験生・・・フルミストは1年効果が持続すると言われています。インフルエンザで受験を棒に振らないために、早めの接種をおすすめします。ちなみに、フルミストは接種後2週間ほどは鼻炎症状が遷延します。
・小さなお子様のいるご家庭・・・家庭内感染を防ぐため、家族全員での接種が有効です
・介護中のご家族がいる方・・・ご本人が持ち込まないために
・医療従事者、教員、保育士など・・・職業柄、社会的な意味も大きい
“ご自身のため”だけでなく、”周りの方のため”にワクチンを打つという考え方(社会的意義)も、大事な視点です。

結局、”打つべきか”の判断
メリット・・・ 感染時の重症化防止、家族・社会への配慮、受験など重要イベントの保護
リスク・・・ 痛み、数日の局所反応、稀な副反応、費用
多くの方にとって、天秤はメリット側に傾く、というのが医学的な結論です。卵アレルギーがある方、過去にワクチンで強い反応が出た方、妊娠中・授乳中の方などは、リスク側に振れますので個別にご相談ください。
“あなたにとって”の天秤は、あなたの背景に応じて判断する必要があります。

神戸市西区の予防接種(インフルエンザ・肺炎球菌・帯状疱疹)|熊谷内科医院
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医療法人社団熊谷内科医院 副院長 熊谷 健(総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本肝臓学会 肝臓専門医/京都大学 医学博士)放射線科・消化器内科の両分野の視点で診療に携わり、大学院は肝臓グループに内視鏡を専門とする。国立病院機構京都医療センターや大津赤十字病院では胃カメラ(胃内視鏡検査)や大腸カメラ(大腸内視鏡検査)での食道癌・胃癌・大腸癌手術を主に担当。

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