• 2026年8月27日
  • 2026年8月23日

肺がん検診「異常なし」で安心?

「肺がん検診、異常なし」
肺がん検診を受けられている方も多いと思います。「胸のレントゲン、異常なし」と聞いて、ホッとする…実はこれ、以前に書いた便潜血の話と似ています。
レントゲンで見えるようになるまで、待っている
胸部レントゲンで見つかる肺がんは、ある程度の大きさまで育ったものです。つまり「異常なし」というのは、「今のところ、レントゲンに写るサイズの肺がんはない」という意味。裏を返せば、“レントゲンに写るサイズになるまで待っている”ということでもあります。便潜血で「癌が進行するまで待っているようなもの」と書いたのと、まったく同じ構造です。
進行肺がんの元である高分化腺癌は、CTでみても淡ーいすりガラス影のため、これをレントゲンで見つけるのは不可能です(AIをもってしても不可能なはずです)。大多数の日本人にCTを撮影することは現実的ではないため、多くの進行癌を効率的に検出するという目的では胸部レントゲン撮影には重要な意義があります。しかし個人の「がんの有無」の診断能というと限界があるということになります。
大切なのは「予防」と「早期発見」
大腸がん検診と違うのは、大腸癌は通常の生活を送っていても有病率が高い。予防という点では野菜や果物の摂取を増やす、加工肉を減らすなどがありますが、現実的には変更は難しい。やはり大腸カメラでの大腸ポリープの早期発見が重要です。
しかし肺がんは、普通はタバコを吸っている人に発症します。禁煙、これが最強の肺がん予防になります。ですが非喫煙者にも肺がんはできます。早期発見にはCT検査になります。
当院にはCTがありません
元放射線科医として、CTを導入したい気持ちは常にあります。ただ設置する場所がないこと、そして住宅地の開業医が持つにはコストパフォーマンスが悪すぎるという問題もあり、難しいのが現状です。CTでの精査や検診が必要な方には、信頼できる連携先の施設にご紹介する形になります。撮影した写真は私が責任をもってダブルチェックいたします。ご不便をおかけしますが、それが今できる最善です。CTで全く結節もすりガラス影もなければ、そうそう肺がんにはなりません。

タバコをやめる、レントゲンで安心せずに数年に1回はCTを
シンプルですが、これが肺がんとの向き合い方の基本です。
当院では進行癌発見のための検診として、精緻なデジタルレントゲン検査をご提供しています。

熊谷内科医院_レントゲン検査 https://kumagainaika.com/x-ray.html#h2-01
ご予約はこちら

――――――――――――――――――――――――――
医療法人社団熊谷内科医院 副院長 熊谷 健(総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本肝臓学会 肝臓専門医/京都大学 医学博士)放射線科・消化器内科の両分野の視点で診療に携わり、大学院は肝臓グループに内視鏡を専門とする。国立病院機構京都医療センターや大津赤十字病院では胃カメラ(胃内視鏡検査)や大腸カメラ(大腸内視鏡検査)での食道癌・胃癌・大腸癌手術を主に担当。
神戸市西区・西神中央駅10分

熊谷内科医院 078-991-7115 ホームページ