- 2026年8月20日
- 2026年8月23日
院内処方
院内処方に、少しずつ戻しています
当院はクリニックモールではないため、目の前に門前薬局がありません。
近隣の薬局まで足を運んでいただく必要があり、患者さんには以前から少しご不便をおかけしていました。
これまでは「院外処方」中心でした
薬剤相互作用のチェックや、複数の医療機関で処方される薬の一元管理など、安全性の観点から、当院ではこれまで院外処方(処方箋を薬局にお持ちいただく方式)中心にシフトしてきました。
「院内処方」に戻していく理由
・ 他院で処方されているお薬の情報が、以前より確認しやすくなってきたこと
・ 薬局での待ち時間が長く、患者さんの負担になっていること
・「院外処方になって医療費が増えた」というお困りの声をよく聞くようになった
これらを踏まえて最近は、院内で処方できる患者さんについては、院内でお渡しできるよう心がけています。
患者さんのコストはどう変わる?
ざっくり以下のイメージです(お薬の種類や日数で変動します)。
・ 院外処方:クリニックでの処方箋料 + 薬局での調剤料・管理料など
・ 院内処方:クリニックで処方料 + お薬代のみ
正直に言うと、クリニックの収入は減ります
「院内でお渡ししたほうがクリニックが儲かるのでは?」と思われがちですが逆です!!
まず薬価差益という「薬価 – 納入価」がほぼなくなってきました。
在庫廃棄リスク、事務作業の増加による人件費などを考えると、院内処方はクリニックにとってマイナスです。
それをふまえてでも、患者さんの負担軽減を優先すべき場面が多いと判断しました。
すべてのお薬を揃えるのは難しく…
しかしながら、当院で常備できるお薬の種類には限りがあります。使用頻度の低いお薬、(温度管理など)在庫管理が難しいお薬、個々人で微調整が必要な薬、お一人あたりの処方薬剤数が多い方(相互作用やピッキングミスのリスクが上がります)はこれまで通り院外処方でお願いすることになります。
大腸カメラの下剤や、検査前日のお食事なども院内でお渡しできるようにしています。
院内でお渡しできる患者さんにはなるべく院内で、難しい方には引き続き院外で ──
一人ひとりの状況に合わせて、なるべく便利で負担の少ない形をとれるよう心がけていきます。
「今日は院内処方なのね、助かるわぁ」 その一言が、私たちのやる気を引き出してくれます。
ひきつづきよろしくお願いします。
――――――――――――――――――――――――――
医療法人社団熊谷内科医院 副院長 熊谷 健(総合内科専門医/日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医/日本消化器病学会 専門医・指導医/日本肝臓学会 肝臓専門医/京都大学 医学博士)放射線科・消化器内科の両分野の視点で診療に携わり、大学院は肝臓グループに内視鏡を専門とする。国立病院機構京都医療センターや大津赤十字病院では胃カメラ(胃内視鏡検査)や大腸カメラ(大腸内視鏡検査)での食道癌・胃癌・大腸癌手術を主に担当。
神戸市西区・西神中央駅10分